不特定多数の口コミ情報より、個人発信の情報を重視。これからの販売戦略はマクロからミクロへ

June 12, 2015

2015/6/12

旅行、グルメ、美容情報等のランキングサイトや口コミサイトはもはや情報収集における定番になった。少し前、ある口コミサイト利用の飲食店がネット上の評価を上げるために口コミの「やらせ」をしていた事が問題になったあたりから、大多数の人たちから寄せられる情報(口コミサイト)よりも、「その分野に詳しい個人」がオススメ・評価する情報の方に重きが置かれるようになってきている。

 

 

各分野に詳しい個人の評価や意見が本当に役立つ

 

では具体的に「個」の評価や意見が消費者の行動に影響を与えている事例を見てみよう。

 

1つ目はガジェット系に強い人の情報発信について

apple製品に詳しく、いつも製品関連の最新情報や、使い方裏技、実際に製品を使った良し悪し等を詳細に且つ辛口に読者へ解説してくれるブロガー達がいる。たまに動画で使い方説明を教えてくれたりする彼らはappleユーザーから圧倒的な指示を得ており、そのブロガーの意見を参考に購買を決定する程だ。例えば10~20万するような持ち運びPCを買ってみたら、実はバッテリーの持ちが悪いとか、キーボードが打ちづらいとか、結構重くて持ち運びが辛いといった後から判明するという事は度々あるものだ。それら情報は企業からは決して教えてもらえないものばかり。そういったキレイ毎ではなく、本当の感想や意見というのを消費者は欲しがっている。そのニーズに応えているのが彼ら人気ブロガーだ。またこんな事例もある。端末にダウンロードして使用するエバーノート。エバーノートは使いこなすのが結構大変なのだが詳細な使い方説明が存在しない。そんな時に役立つのが「エバーノートを使い倒す術!」のような使い方紹介情報だ。そこであるブロガーが使い方や裏技等を詳細にブログで紹介していたらエバーノート利用者から圧倒的な指示を得はじめて、ついには日本法人エバーノート社の正式アンバサダーに認定され活動開始したのだ。

 

 

2つ目は食通が情報発信する今までとは違う角度からのグルメサイトについて

グルメ好きが実際に食べ歩きして評価・情報アップする、ぐるなび運営のメシコレ。ラーメン通がいたり、酒場通がいたり、ハンバーガー通がいたりとそれぞれがコンセプト(強み)を持っている。その道を究めた通が教えてくれる情報・意見という事と、しっかり顔が見えること(顔写真がある、という意味ではない。どんな人か?という情報が明記されているという意味だ)が価値となり、人気のサイトの一つだ。

 

 

3つ目はアメリカのママブロガーの影響力について

アメリカの人気主婦のブログ。ヘザーアームストロング氏のブログはなんと一日の訪問者数が10万人。じゅ、じゅ、10万人?!月間ではない、一日の訪問者数だ。子育てに悪戦苦闘する日常をブラックジョークを交えて書かれている。年間広告収入は日本円で1億と言われている彼女のブログはフォーブズの「メディア界で最も影響力のある女性」ランキングで26位。ちなみに25位はアメリカを代表する週刊誌「ニューズウィーク」の女性編集長だから、その下の26位に位置している事がどれだけすごい事か想像つくだろう。ある時、彼女が洗濯機のメーカーについてそのサービス対応が最悪だった!とツイッターでつぶやいたら1日もせず世の女性の間で大騒ぎに。翌朝彼女のもとにそのメーカーの重役が謝罪の電話をいれたそうだ。そりゃそうだ。1日で10万人の訪問者がいるブロガーの情報なら拡散力もあるし、彼女のファンたちが一緒になってそのメーカーの対応について怒るのも納得だ。

 

 

今は、大多数の意見よりも「ある個人」の情報に消費者が集まるようになっておりその影響力が企業へ何かしらの影響を与えるという、以前の企業から消費者へ、という時代の逆が今起きている。

 

 

 

グルメ情報サイトを参考にして、お店を決める。にあてはまるのはたったの4.3%

 

電通総研「食生活ラボ調査vol.4」によると、グルメ情報サイトを参考にしてお店を決める方だ。という人はたったの4%しかいなかった。

 

・あてはまらない・・・35.9%

・あまりあてはまらない・・・32.8%

・ややあてはまる・・・27%

・あてはまる・・・4.3%

 

あてはまらないが半数以上とは意外に感じる方も多いかもしれない。しかし前述のように最近の動向を見ると明らかに、「ある個人」の情報の方が消費者からの指示を得ている。企業の広告塔として情報発信しているのかどうか判断しづらい芸能人の情報でもなく、また企業からの情報でもなく、また不特定多数の人の情報でもなく・・・良いところも悪いところも正直に教えてくれる「ある個人」の情報が今、消費者に大きな影響を与えている。女性誌でも意外と人気なのはモデルの着こなしよりも、身近なショップ店員や一般女性のコーディネート術だ。情報が増えすぎた現代だからこそ、より身近に感じれる、あるいは自分と同じ目線の人の意見の方が大多数の意見よりも強くなった、と言えると思う。

 

これはマーケティングで例えるとn=10万といったようなビッグデータよりも、n=10人という行動観察型データの方が少数ではあっても消費者一人一人の本当のニーズを広いやすい、という事に近いような気がする。ビッグデータにこそ価値がある、という時代は少しずつ変わってきているのかもしれない。

 

時代はマクロからミクロへ。「個」に焦点を当てた戦略の方が時代的にあっているようだ。女性のライフコースが多様化した事で消費スタイルも複雑化している。だから「大多数の意見に賛成できない・違和感がある」という事が起きやすいのだと思う。分かりやすく説明すると、以前は10人女性がいたらそのうち8人は似たような考えを持っている時代だったのが、今は10人いたら10の異なる考えが存在する、という事だ。加えて、情報が多すぎるため大多数の情報や意見は信頼性にもかける、という事も大きく関係しているのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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