平均寿命ランキングの2015年発表で女性は世界1位に。今後ニーズが高まるビジネスは?

July 31, 2015

2015/7/31

3年連続で日本女性が平均寿命ランキングで世界1位になった(86.61歳)。男性の80.21歳世界4位と合わせると、男女平均が84歳となり世界最長だ。女性は3年連続第1位、男女合わせると世界1位の日本。当初からのウーマンズの考えに「日本の健康をブランド化する」があるのだが、日本の健康力をブランド化して世界へ発信していけばヘルスケア市場にとっては更に大きなマーケットへ進出できる。イソップ物語やグリム童話でも必ず出てくるような「永遠の命」は人間の永遠のテーマだ。それ程に、生きる時間の長さは大きな価値なのだ。そこで平均寿命1位から予測できる今後のビジネスチャンスを考えてみたいと思う。

 

 

 

 

平均寿命の伸びと共に問題視されるのが健康寿命とは、一体何?

 

死亡するまでの年齢が寿命なのに対し、健康寿命とは健康でいられるまでの年齢(介護支援や周りのサポートがなくても元気に自活できる状態)を指す。この「寿命」と「健康寿命」の長さの違いが問題なのだ。その差が大きいという事は、長きにわたり自活できないあるいは疾病罹患の高齢者が多くなる、という事なのだ。そうすると医療費が莫大にかさむため政府としては、この差を縮めるべく様々な策を講じている。その差を埋める事ができれば大幅に医療費を削減する事ができるからだ。平成22年度の厚生労働省の発表によると男性がその差9.13年、女性は12.68歳もの開きだ。分かりやすく説明すると男女共に「寝たきり」の状態が約10年続くという事だ。10年は本人もその家族もあまりに辛い期間だ。理想は死ぬ直前まで自活しており、元気でいられる事だろう.

 

 

 

 

「健康寿命を延ばそう!」にビジネスヒント

 

政府が積極的に後押しする施策は少々のタイムラグ(1~2年)を経て消費者に浸透していく。寿命と健康寿命の開きによる問題は、メタボ程まだ消費者の間に浸透していないが、3年連続1位になっている事からもおそらく数年以内にはメタボと同じくらいに認知度が上がっていると予測できる。その時のために今のうちから開始しておきたいのが、「健康寿命を延ばすための何かしらのサービスや商品」だ。例えばさっと考えてみるだけでも色々出てくる。

 

 

・スポーツジム等運動系施設

成功事例といえばカーブスだろう。その手軽さや女性限定施設という安心感から見事にシニア女性の囲い込みに成功している。健康寿命を延ばすのには最も手軽で説得力のあるサービスだ。ジムだけではなく、ヨガ、ピラティス、ダンス等でも「シニア向けメニュー」が考えられる。ただ漠然と「シニア向け」と謳うのではなく、「健康寿命を延ばす事にフォーカスしたメニューを取りそろえている」といったコンセプトやキャッチフレーズを使用するのも良いかもしれない(キャッチフレーズにするならもっとオシャレでかわいい文言を考えて頂きたい)。

 

 

・ストレッチサロン

ここ2~3年で人気がでているストレッチサロンはまさに追い風だ。寿命と健康寿命の差を広げる原因と言われるものにロコモやサルコペニアがあげられるがこれらの予防には関節をほぐすストレッチや軽めの体操を習慣化する事が良いとされている。シニア層へのストレッチサロンの浸透度合いは高いとは言えないが、アプローチの仕方次第では多いに需要を見込める。

 

 

・エステやリラクゼーションサービス

シニア向けメニューを用意している店舗はよく見かけるが、「健康寿命を延ばす」とう観点でシニア向けメニューをエステやリラクゼーション店舗で提供している事はあまりない。美容系店舗は何もお肌をキレイにしたり、リラックスするだけではなくメニューの組み合わせ次第ではもっと健康要素を打ち出して「健康寿命を延ばす」メニューを開発できる。サービス柄(1:1で直接手で触れる)最もお客様との距離が近いのでその強みを活かせるはずだ。カラダの不調改善になるとどうしても整体や鍼灸といったサービスに流れやすいがエステやリラクゼーション系店舗でもカラダの不調改善に繋げられるメニューは十分に提案できる。「美容」だけではなく、「美容+健康」の店舗を目指す事は他店舗との差別化にもできる。

 

 

 

・飲食店

前述のロコモやサルコペニアは筋力の低下も原因だ。年齢が上がると自然と筋肉が落ちていくのに、同時にたんぱく質の摂取も減っていく。だからよけいに筋肉の低下も進行してしまうのだ。これらを予防するためには運動の他にも食事内容にも気を遣う事が大切だ。

 

ヘルシー系飲食店は特に都内を中心に増えているが、それらは「カロリーを抑える」「糖化予防でヘルシー食」「野菜が多い」といった内容が多く、その中に「健康寿命に特化した食事メニュー」というのは中々見かけない。「健康寿命に特化したメニュー」なんてダイレクトなキャッチフレーズで謳ってしまったらその固い雰囲気から、「おいしそう!」とはどうも感じられない=客足は遠のきそうだ。キャッチフレーズを工夫して、且つ暗い雰囲気になりそうなものをあえて払拭できるような食事メニューと彩の美しさで、健康寿命に特化した食事メニューを提供したらどうだろうか。

 

 

 

・小売業

健康寿命と寿命の開きによる問題を啓発する簡単な映像を流したり、簡単なコラムをPOPでアピールしたり、シニアや40後半~50代女性を対象としたプチイベントを開催する等、色々な方法でアプローチできる。勿論健康寿命を延ばす事に関連した商品を取り扱っている事が前提だが、でも見渡してみると見せ方によっては、既存取扱い商品を「健康寿命を延ばすための商品」として見せる事も可能な商品もあるはずだ。

 

 

 

 

健康寿命関連のビジネスで成功するために気を付けたい事3つ

 

これらを行う場合、「啓発(気付きを与える)」「暗い雰囲気ではなく明るい雰囲気を打ち出す」「見せ方(表現)の工夫」この3つの要因が揃っている事が大切だ。

 

1.そのまま「健康寿命を延ばそう!」と言ってもその大切さが分からなければその言葉を気にもかけない。だからまずは啓発(気付きを与える)が大切だ。

 

2.とはいえその啓発の仕方が暗い雰囲気で、面白くなくて堅苦しかったら、興味を持つ気にもなれない。特に女性消費者は男性が理論的なものを好むのとは対照的に、イメージや感情で興味を持つ持たないを決定するため「明るい雰囲気」や「楽しさ」に配慮する必要がある。

 

3.つまり店舗デザイン、VMD各種、POPデザイン、キャッチフレーズ、リーフレット、サイト、接客時等の「見せ方(表現)」を女性消費者が興味持つようなものに統一する必要がある。

 

 

 

他にも食品メーカー、美容家電メーカー、自治体、スーパー等様々な場面で「健康寿命を延ばす」をキーワードとしたビジネスチャンスを期待できるだろう。あと数年したら確実に消費者の間で広く浸透するようになっているはずなので、シニア向けに何か新しい企画や事業をお考えの読者様は今のうちからいち早く着手するのもオススメだ。

 

 

 

 

【メルマガ登録】女性の心を掴むヒント満載のウーマンズブログを無料購読しよう!

【月間レポート購読】女性消費者動向分析レポートの定期購読お申込みはコチラ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Please reload

-女性の心を掴むためのヘルスケアビジネスNEWS-

Please reload

カテゴリで記事検索
Please reload

最近の記事一覧

ヘルスケアビジネス(健康・予防医療・美容)を促進するためのノウハウ、マーケティング最新情報、企業成功事例等をウーマンズ視点で研究し皆様と共有する情報サイトです。

ウーマンズラボって何?